秋葉講

昔、長田大火事があって以降100年以上続いてきたのではないか?という防火祈願の「秋葉講」がこの度、高齢化もあり終える事になりました。
最後の宿となった我が家に皆さんが神様をお迎えに来てくれ、長田にある清見寺の秋葉さんがお祀りされている社に、「今までありがとうございました。そしてこれからも長田に大火が起きませんように。」と最後にみんなで手を合わせお返ししてきました。

当初は長田全域で3地域に別れて祈願していたのが、最後に残ったのは私の住む西の村だけ。西の村も昔は、22軒全て参加していていたのが、今は10件ほど。
昔は年に4回開催されていて、毎年年末には翌年の宿決めをの為、今も昔も楽しみ上手な長田っこは、米俵を使った手作りのくじ引きで、大騒ぎしながら親(会場)と子(お手伝い)担当の2軒を決めていたようです。
くじで決まった会場のお家で、お昼から担当2軒の奥さんたちはご馳走の準備、夜にみんなで火事にならないようにと拝んでから宴会をしていました。
20人以上のご馳走作りは準備も一苦労。メンバーもだんだん減ってきて、それでも続けられる形をと次第に簡素化し、最近は6月と12月の年2回、順番に回ってくる宿担当のお家が予算内でお弁当注文しての宴でした。
でも、独り暮らしの方もおられたり、準備も大変で辞めたいという声もチラホラあり、2018年6月で終えることになりました。
ずっと続いていた行事がなくなってしまうのは残念ですが、時代の流れや、それぞれの家庭の事情もあるでしょうし、しょうがない…。
最後の宴会は公民館でこじんまりと。
定例の秋葉講はなくなってしまうけど、またたまに集まろう!とみんなで乾杯しました。

近頃はよそのお宅にお邪魔する機会もなかなかないし、長田ことや長老たちの若かりし頃の武勇伝を長田弁で聞くのも楽しみの一つだったので少し寂しいです。

この先も長田に火災が起きませんように。